いわゆる視野の狭い人、というのは意外と多いなあと思った。そういう人と話していると噛み合わないことが多い。自分の関わっている人たちの世界が全て、でそれ以外をフィクションのように捉えている。立っている位置見ているものが違うからそもそも話し合いが成り立たない。論点がずれている。あまりにずれていると修正する気力をなくす。結局問題は改善されないままだ。

それぞれの立場に立ってそれぞれの意見を聞くと、それは当人にとっては全く正しい。相手の立場を推する余裕があっても溝が深すぎて折衷することが出来ない。平行線な関係をみているとそれこそ閉口する。自分に関わりがないにせよ。

生まれ育った環境から出たことの無い人に多い気がする。関わる人が多くても、コミュニティが狭ければそれほど意味が無いように思う。社会人として成長する、という観点からみれば。また同じ環境に居続けると、本人の意思がよほど強くない限りそこでの常識を全てと思いがちだ。つまり今所属している会社での常識がほかの会社でも通用すると思うような。

ということを、仕事をしながら思った。それとはまた別の話なのだけど、私は今実家から多少離れて暮らしているが、将来的に永住するのはあの町なのだろうか、と考えて少しいやだなと思った。あそこにある密接な地域社会に組み込まれるのかと思うと。幼いころからの知り合いが居て親戚関係もいてうわさでつながってしまうようなあの社会に。そこにいる友達は好きだけどあまり近しくなりすぎたくはない。想像しただけで息苦しい。

まあ今はネットなんかがあるお陰で、さまざまな人の意見を聞くことが出来るし、グローバルに物事を考えられるようにはなってるのかな。今いる社会があって国があって世界があって地球があって、という。現実味が無きゃ結局フィクションに成りうるんだけど。

そんなこという私も十分井の中の蛙なのかもしれないけどね。そう思う冷静さは常に持ち合わせていたい。