ふかふか


妹がウサギを連れて帰ってきていた。名前はウサギという。思ったより素直に育っているようだ(ウサギにネコという名前をつけるよりはいいと思う)。
市役所に行って転出届と戸籍謄本をもらってくる。
実家ではここ数日、むかーしに撮った8mmビデオをDVDにダビングする作業が行われているらしい。そのうちのいくつかをだらだらと観る。
小学生の頃のすずむしは、表情の変化が実に乏しい。しゃべる言葉も、単語であったり、少ない。その頃に比べたら、なんて愛想のいい人間になったのか。とはいえ、今だって社交的ではないし、おしゃべりでもないし。まあ、そんな変化は誰にでも多かれ少なかれあるものだからいいとして、昔の記録が残っているということは、残酷なことであるなあと思ったのであった。