両親と香港に来た。近所に出かけるくらい気軽なので香港も近くなったなと思う。

父親は、今どき釘のパチンコがあるらしいと駅前の床屋で聞いてきた、とパチンコ屋を探す。と、いかにも古ぼけたパチンコ店がビルの一階にあり、店の表に釘の台がディスプレイされている。あぁあれに違いない、と喜ぶ父。

母親は、二階にイオンがあるから一緒に行こうと私に言う。私はどうせ香港に来たならGODに行きたいと思っていたので、近くにあるからついでに寄ってくれるならいいよ、と答える。

いつの間にか銀行に行ってきたらしい父が、千円札を大量に手にしている。扇状に広げながらこれで大丈夫だ、ちょっと行ってくると言う。私は恥ずかしいので早くしまってくれと言う。香港では大体の店でカードが使えるから、たぶんパチンコ店でも使えるんじゃないかと言う。それにそんなに現金を見せびらかすのはとてもみっともないと思う。それよりそもそも日本円は使えないんじゃないだろうかと思う。しかし父は動じない。札束で手を叩きながらご機嫌だ。

この様子だとおそらく母も現金を持ってないと不安になるたちなのだろう。両替に行くなら重慶マンションにレートのいい店があるというが、ここ香港島から九龍側に行くのは面倒だ。いやそれに重慶マンションに行くのは怖い。私はともかく、母は見るからに日本人だろう。どうしよう。

という夢をみた。