急に写真の話

suzumu2006-10-30

自由は、不自由だなぁ、ということ。
制約が全く無いと、何をしたらいいのかわからなくなる。枠があるから、はみ出すことが出来るというもの。その外へ憧れをもつというもの。はじめから自由が利きすぎると、手を伸ばした先の空間が広すぎて、怖くなったり無力感をかんじる。
例えば予定の何も無い日々。あと想像だけどすごいお金持ち。それから、はじめて手にしたのがズームつきのレンズだった一眼レフ。
真面目に、写真を撮ってみよう、と思った瞬間から、気に入るような写真が撮れなくなっちゃった。手にしてもうすぐ10年、何も考えずに撮ってた頃の写真の方が、すきだな。
絞り、焦点、シャッタースピード、それからズーム。あと補正もか。判断することが多くってFGは手に負えなくなってしまった。いっぺんにたくさんの判断が出来ない。あれこれしてるうちに、撮りたいタイミングはとっくに過ぎてるのね。考えるようになっちゃったから。意匠を。
せめて、絞りと焦点と、シャッタースピードだけだったらな…。ズームが出来ることで、画面のデザインをどうとでも変えられるから、その自由が利くぶん、暗中模索。で、定まらないままシャッターを切って、定まらない写真にしか、ならない。
そうゆうわけで、最近はもっぱらXAで撮ってる。これは、絞りと焦点だけがマニュアルの、コンパクトカメラ。一眼レフじゃないからフレーミングもてきとう。半分偶然に任す、とわりとすきな写真が撮れたり。プロにゃなれねえな、って、なる気もないし当然なれる気もさらさらしないけど。

ごめんね、FG。君を活かせなくて。しばらくXAでほにゃほにゃと撮って、また君といちから付き合おうと思います。