あしもとがすきだ

バイト先の店主と話す。自分の親に近い世代の人。ビートルズに受けた衝撃や、テレビが家にやってくる感激など。
私はその衝撃や感激について、わからない。なんだこの音楽は!ってものに出会った瞬間はないし、これからもないだろう。それはすでにたくさんのものが目の前にあるからで、「これまでになかった新しいもの」の登場にも、そんなに驚くこともないのだろう。「もうあとは模倣しかない」ということを、いつ、どこで、何について聞いたのか忘れたが、確かにそうなのかもな、と思う。
娯楽は膨らみ細分化して、様々なニーズに対応してきた。多くの人と共有するのではなく、個人で楽しみを追求できるようになった。既知のジャンルのものでないと、何が新しいのかさえ判断出来ない。どんどんマニアックになっている。
ところで、私の両親というものは、過去の話をほとんどしない。多分、世代的には店主とそうかわらないはずなのだけど、彼らからそういう衝撃について聞いたことはない。テレビがやってきた話などは聞いたことがあるが、もっと淡々とした語りだったし、感激したとも言ってなかったと思う。もしかして親子という関係ではなかったらそう話しているのかもしれない。
地域差もあるのだろうな、とも思った。店主は東京で生まれ育ち、文化の発展をその場で体感してきた。両親が育った東三河は、それより一歩遅れて浸透していく文化を体感する場所だったのではないかと思う。
話しがとっちらかっているなー。
まあ、なんというか、「あのときはよかったよねー」みたいな会話は好きではないので、どんな世代を過ごしてきて、今がどんな時代で、これからどうなろうとも、現在を生きてたいなー、ということでした。
そんなオチか。